先日健康診断に行ってきたのですが、そのときにバリウム検査を初体験してきました。
噂には聞いておりますバリウム検査の辛さ。
バリウム自体が美味しくないとか飲みきれないとか、ゲップを我慢するのが大変とかぐるぐる回されるとか、それはもう苦しい検査なのだと。
経験者に聞いたりネットで調べたり、いろいろな手を駆使してイメージトレーニングを行ってきたわたしが、いざバリウムを初体験した感想をお伝えいたします。
思っていたよりもつらくなかった
初バリウム検査、一体どれくらいつらいのだろうと戦々恐々としていたわたしの感想は
あれ?思っていたよりもつらくなかった!
です。
私の場合はありがたいことに「大丈夫」だったのです。
経験者は語る
しかしわたしがリサーチしたところ、経験者はこのように語っておりました。
- バリウム重たいよ 最近になって美味しくなったし量も減ったけどドロっとしていて飲みにくいよ
- なんといっても発泡剤がつらいよ ゲップが抑えられないくらい出てこようとするけどしちゃいけないのがつらい (わからなければちょっとくらいしても大丈夫みたいよ)
- ゲップを抑えるためにしゃべれないよ
- からだをグルグル、それはもうグルグル回すよ
- 終わったあとに飲む下剤がつらいよ 貧血みたいになったからわたし次から胃カメラにするんだ
- バリウム出し切るのがまたつらいよ 検査終わったら「安心できるトイレ」にすぐ行ける環境に身を置くことが大事よ
などなど、最大限の想像力を働かせてもなかなか飛び越えられそうもないつらさとその飛び越え方を教えてくださるバリウムの先輩方。
体験しているからこそのリアルな感想を聞いて、ますます委縮するわたしの心。
ネットは語る
さらにイメージを膨らませるべく、ネットでもバリウムのことを調べてみました。
- 最近のバリウムは量が減って飲みやすくなりましたよ
- ゲップは下を向いて唾液を飲み込めば我慢できますよ
- 今は「肩当て」があるので頭が下になっても安定しますよ (頭が下になるのですか!?)
- 検査後はちゃんとバリウムを出し切らないと大変なことになりますよ (大変なこととは!?)
- 身体を回す方法についてはYouTubeを見れば動画でよくわかりますよ
最初は「バリウムを飲むこと」が大変そうだと思っていたわたしですが、体験者やネットの声は「検査自体も終わってからも大変」と言っています。
委縮した心はさらに縮こまりました。
しかしなんとバリウム検査は最初から最後まで、思っていたよりもつらくなかったのです。
ほっとしました~
毎日の晩酌でついた炭酸への免疫
さて、どうしてわたしがそこまでつらくなかったのか、考えてみました。
そこで一番に感じたのが
全然ゲップしたくならなかった!!
ということです。
発泡剤を飲んだあとはゲップしたくなるけど我慢してね!と担当技師さんから何度も念を押されたのですが、全然押し寄せてこないゲップ。
発泡剤を流し込むための水が思った以上に少なくて、飲み込めなかった少しの粉が口の奥に残ってぱちぱちしていましたが、それも唾液で何とか押し込めたのでほぼすべて飲み切ったはずなのです。
なのにゲップが押し寄せてきません。
しかもとうとう検査が終わるまで、ゲップがわたしを苦しめることはありませんでした。
担当技師さんと最後まで普通に話すこともできたため、しゃべることもままならないと聞いていたわたしは本当に胃が膨れていたのか不安に思ったくらいです。
ゲップしたくならなかったのはなぜか……。
そしてひらめいたのです。
毎日ビール飲んでるからでは……?
もうそれしか考えられません。
毎日の晩酌で胃に流し込んでいたビール、その炭酸がわたしに免疫をつくっていてくれたのではないでしょうか。
なのでこれをお読みになっている皆さまは、ゲップが押し寄せてきたらぜひ下を向いて唾液を飲み込みなるべく言葉を発しない、こちらを徹底されるとよいかと思われます。
でも毎日炭酸を飲んでいる方でしたら、きっとすでに免疫がついているはず、自信もってください!
バリウム検査の流れ
さて、ここで検査の流れをおさらいしましょう。
バリウム検査が初めてだと伝えたら、担当技師さんは最初から丁寧に優しく説明してくださいました。
(わたしが言った健診センターはバリウム検査室が2つあり、1つは優しそうな女の技師さんでしたので「こっちの部屋がいいな」と思っていたのですが、わたしはもう一方の部屋に呼ばれてしまいました……が、こちらのおじさま技師さんもとても優しい方でした!)
バリウム検査が食道や胃の中をレントゲン撮影し異常を見つけるものであり、その撮影のためにバリウムを飲んで機械や自分で身体を動かす、という検査内容の説明を受けたあと(実際はもう少し詳しく教えてもらいました)いよいよ検査が始まります。
- STEP1身体をぐるぐる回す検査台の前に立ち名前を告げる
- STEP2バリウムの入ったコップ、発泡剤(わたしの場合は粉でした)が入った小さな筒(フィルムケースくらいの大きさ)、水の入った小さな筒、この3つが目の前に置かれる
- STEP3発泡剤(粉)を口の中に一気に含む
- STEP4少量の水で発泡剤を飲み込む
唾液と混ざるとぱちぱちし始めるためすぐに飲む
- STEP5バリウムを味わわずに一気に飲み干す
お風呂上がりの牛乳をイメージして、一気飲み
- STEP6近くのティッシュで口を吹く
- STEP7背中に当たる部分(検査台)に寄りかかる
- STEP8手すりを掴む
- STEP9背中に当たる部分が動き出し頭のほうからゆっくり倒れていき床と水平になる
自分も横になります
- STEP10自力で右まわりで2回転する
素早く寝返りを打つイメージ
- STEP11技師さんの指示で腰を上げたり身体ごと向きを変えたり台の上で動く
技師さんの操作で台の頭部分が下がるところがあるのですが(頭から床面に落ちていきそうになる)「ここが一番大変な山場だからがんばって」と声をかけてもらってありがたかったです
- STEP12山場を乗り越えたらほぼ検査終了
- STEP13帰り際に下剤をもらってなるべく早めに飲む
技師さんに身を委ねていれば大丈夫!
イメージトレーニングさえがんばればバリウムは怖くない
こうしてバリウム初体験はありがたいことにトラウマにもならず、つらさを感じることもなく、無事に終了しました。
自宅に戻ってから下剤を飲んだのですが、それからことあるごとに大量の水を飲んだ結果、安心できる(自宅)トイレでバリウムを出し切ることにも成功しました。
先輩方の体験談を聞いたりと事前リサーチを行い、一番つらいであろう状態をイメージトレーニングしたからこそ、乗り越えられたのだと思います。
思いがけず炭酸の免疫があったことでゲップに苦しまずに済んだことは棚からぼたもちでしたが、やはり何事も流れや大変さをイメージしておくことって大事なのだと再認識しました。
小さな発見
それから発泡剤、これが何かに似ていると思ったのですが、小さいころに駄菓子屋でよく買っていたサイダー味やコーラ味の水に混ぜて飲むしゅわしゅわした粉のお菓子、それに似ていました。懐かしい。
そして、フィルムケースって……もしかして言われてもイメージできない方のほうが多いのでしょうか。
小さめの筒のような容器だということを言いたかったのですが、これが世にいうジェネレーションギャップ……!?
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